チラシの裏

やっぱり、わたしは恋人に甘えている。

恋人が帰ってくるまで、たっぷり寝て調子をよくするんだ! と思って、夕方たっぷり寝た訳だ。でも、来れないことに決まったら、変に落ち込んでしまっている。自分勝手に計画を立ててしまったことは、わたしが悪いのに。何で期待するのかな。

期待なんかしてはいけない。

「期待したほうが悪いんだよ? 当たり前じゃん」と、いつかの恋人は言っていた。わたしにネガティブを定着させた人だった。でも、その頃のわたしはその言葉を疑うことは知らなかったし、「そっか、そうだよね」と素直に頷いて返事していた。そう、何かを期待してはいけない。期待通りにいくことなんて、ほとんどないことなのだから。

わたしなんて人間は、ひとりでいなければいけない。でも、人間はひとりでは生きてはいけないんだよ? そんなことは知っているし、わかっている。でも、いつの間にか恋人にべったりしてしまう。そして、最終的にはわたしの精神汚染を感染させてしまって、終わってしまう。今の恋人は今までとは違う感じがする。わたしの病気のことを理解できなくても、なるべく同じ目線でいようとしてくれる。時にはそれができなくて、もめることはしばしばあるけれど、それでも逃げずにいてくれる。わたしが何を言おうが、何をしようが、そばにいようとしてくれる。恋人にとてつもない包容力を感じる。

そこに甘えてしまう。それではいけない。それではいけない。

それではいけないのに、わたしは何しているのかな。甘えられる時は甘えておけばいいのかなあ。いつも分けてもらっている。助けてもらっている。恋人に対して、わたしは何かできているのか。わからない。ちゃんと聞いてみたいけれど、聞けない。

意地っ張り。恥ずかしがり屋。寂しがり屋。あまのじゃく。したたか。ネガティブ。現実逃避。鬱病。ひきこもり。対人恐怖症。こんな駄目なわたし。よくない。

明日はきっと来てくれる。約束した。

期待してもいい期待、期待してはいけない期待。相変わらず区別はつかないけれど、明日の夜に帰ってきてくれることを期待することはきっと悪いことではない。